- K – Kayoko Wakita
- S – Shirley Muramoto
- P – Pauline Fong
- K
- そして時には、踊りをやっている友達がいると、「この音楽に、振り付けをしてみない?こういう音楽には踊りが合うと思うんだけど」、などと持ちかけて見たりしました。でもそうすると、彼らはすごく抵抗するんですよ!「そう言うことは絶対やりません!」と言って。流派が許してくれないんですね。振り付けは(上の方を指さして)偉大なマスターからやって来るべきもの、と。だから彼らはそういう活動に規制をかけるのです。有難いことに、のちになって一度だけ振り付けてくれたことがありましたが、それは戦後のことです。
- S
- A buyo teacher?
- K
- はい。(藤間)勘須磨先生が、『秋の調べ』(宮城道雄作曲)を振り付けてくださいました。はい。
- P
- ああ、彼女も因習打破主義のようなところがありましたよね?
- K
- そうそう!まさにそういう方でした。綺麗な舞踊家でしたね!本当に驚くほどの美しさでした!
- P
- それじゃ、反抗分子の皆さん同士が結びついたというか、お互いを見出したんですね!
- K
- その通りです。ですから、様々なことが起こりましたよ。はい。のちになって(坂東)三津佐先生のお弟子さんが私の箏の生徒さんでもあったのですが、それで私もそのうちに三津佐さんと一緒に仕事をするようになり、私が箏と尺八を編曲して、彼女の踊りの伴奏をすることもありました。また、長唄の曲を二人で選曲してその曲を彼女が踊ることもありました。その演目を演奏プログラムにも入れていました。