13. 日本人街の人々の仲間意識と、西本願寺オーディトリアムや二世週祭りでの日本芸能への彼らの支援

私が子供の頃の日本人街を思い出してみると、今からは想像もつきませんよ。子供がうろちょろ歩き回っても大丈夫でしたし、そうすると私を見かけた大人が「お母さんは食料品店にいるよ。迷子にならないようにね!」などと言ってね。そんな風に揶揄われたりしました。みんなが知り合いだったんです。買ったものは家まで配達してくれました。マーケットもありました。数軒ありましたが、いつもお互いに相談して、1店がセールをしていたら他の2店はやらないようにしていましたね。セールは交代でやって、お互いの商売の邪魔をしないようにしていました。そういう仲間意識やお互いをリスペクトする精神は、日本人街のどこでも見られましたよ。それに皆さん芸術を支援する気持ちが非常に厚く、そういう活動のスポンサーになったり寄付をする方がとても多かったです。コンサートはよくありましたが、それぞれの演奏会がぶつからないように、最新の注意を払っていました。うちは年に1度か2度、西本願寺の講堂で演奏をしました。そして踊りのグループは踊りの、琵琶の人は琵琶の、長唄の先生は長唄の先生の、詩吟の人は詩吟の演奏会を、それぞれやっていました。そんな風にどの会の活動も続いていました。それは見事なものでしたよ。詩吟は、詩吟に合わせて踊る剣舞との共演をしばしばやっていました。まさにその頃は活動の盛んな時でしたね。それからもちろん二世週祭の時には、かならずバラエティショーがありました。芸才ある二世が参加していましたよ。並外れた芸達者がたくさんいました。

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カテゴリー: 脇田

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