両親の顔は敵国人の顔だし、自分も敵国人みたいに見える。しかし非日本人の友達がいる、となると、やはりその人達に対してすなまいと感じてしまうわけですよ。彼らは日本国の人たちと戦っていたのですから。でもこちらはまだ日本に繋がりがあったし、両親もまだ日本に国籍があり祖国と繋がっていた。そういうことを考えると胸が苦しかったです。両親は(日本の)親戚が出征することに対してとても辛い思いをしたでしょうから。
私が日本に行って叔父に会った時、彼は「いやぁ、戦争が終わったのが本当に嬉しいよ」と言っていました。「僕は片道だけの魚雷を積んだ潜水艦に乗っていたんだ。ハッチが降されようとしていたその時、戦争が終わったと言われて、僕はハッチから引き上げられたんだ。」そして「僕は死んでいたかもしれない。そしてそれで終わりだった」と。こう言うことを聞くと、彼らも苦しんでいたんだとわかりますよ。また、他の人を訪ねてみると「ようやく空を見上げることができるようになりましたよ。爆弾ばかり落とされていましたからね」とか「母は食べているふりをして、私たちにご飯をよそっていました。自分は食べないで、その分を私に分けてくれていたのです。」などと話してくれました。
ですからね。どの国も、どの人間も苦しんでいたのですよ。戦争になると言うことは、ひどいものですよ。