- K – Kayoko Wakita
- S – Shirley Muramoto
- K
- しかし、店は大評判だったんです。新聞やら何やらに載りましたよ!そのことは全然知りませんでしたけど、店舗があった区画にぐるっと一回り行列ができるほど人が来ました。映画人、ロイド・ブリッジスやその家族も来ましたよ!彼らが来ると、私は「あら、あの人見覚えがあるわ!どこかで見たことがある。」と言ったものです。それからベティ・ローズ、歌手のね。プロデューサーも来ましたし……ありとあらゆる人が来ましたよ!
- S
- そのレストランは戦前の時の?
- K
- いいえ。(収容所から)戻ってきてからです。6thストリートとラブレア・アベニューにありました。中華料理屋です。今は園芸道具か何かの店になっています。
- S
- なんという店ですか?
- K
- チンタオです。前の店の名前をそのまま継ぎました。そして、それが新聞に載ったものだから、「あなたのところ新聞に載ってたわよ!」(聞き取れず)、と言われました。ああそれから(俳優一族の)バリモア一家も皆来てくれましたね。
- S
- まあ、すごい!
- K
- でしょ。それで思ったものよ。「まあここにジョン・ジュニアがいるわ」。それに、おちびさんが一人……最後にこの子を見た時、彼女はまだ赤ちゃんだったわ。他にジョン・バリモアの奥さんのドロレス・コステロ。彼女は毎週来ていました。それからある年は、えーと彼の名前は何だったかしら。有名な俳優さんでね。彼女(ドロレス)が、このささやかな店まで運転手付きの車で乗り付けてやって来た時には、彼が大きなテーブルをとっていたのです。そして店内の人は立ち上がって直立不動の姿勢で彼女を迎えました。彼女は華やかな装いに身を包んで、一人で入って来ました。その歩く様を見ているのがまた素晴らしかったわ……俳優の名前はレアード・クリーガーだわ。そして彼女が座ると、皆が彼女を褒め称えていました。
- S
- その方の名前はなんでしたっけ?
- K
- ドロレス・コステロ。ジョン・バリモアの奥さんだった人です。