- K – Kayoko Wakita
- S – Shirley Muramoto
- K
- そして、それからお箏を演奏する人たちからお呼びが掛かるようになりました。その時に……最終的に音楽家ユニオンに入ることにしました。ライブで演奏して欲しいとかあれこれ要求がありましたので。そういう経緯でした。それから今度はブース業界(?)に入り、最初のうちはいろいろ(な仕事を)……やりました。でもこれで大学の授業料を払えたのはよかったです。それでなんとか仕事と学業を両立させることができました。私の父は『なんとか……の茶屋』と言う映画で、メイキャップ係の代理の仕事をしていました。それでマーロン・ブランドに適切な顔色のメイキャップを施すため、撮影時には父とマーロン・ブランドが一緒にいる必要がありました。マーロン・ブランドは父に、「お前の鼻は日本人にしては立派すぎる!」などと言っていました。なんともキュートな会話ですよね。実におかしくて、愉快でした。
- S
- それは『八月の茶屋』でのことですね?
- K
- でも父は出演はしなかったんです。彼は、マーロン・ブランドのメイキャップの手伝いでそこにいましたから、それで二人は少し会話をかわすことがあったのです。また、父は多くの映画の中で尺八を演奏しました。『竹の家』やその他、タイトルは忘れましたが2、3の映画に必要だったからです。